4位:福井太智(ふくい・たいち)
生年月日:2004年7月15日
移籍日:2025年2月3日(当時20歳)
移籍元:バイエルン・ミュンヘンⅡ(ドイツ4部相当)
移籍先:アロウカ(ポルトガル)
移籍金:160万ユーロ(約2億5600万円)
第4位には将来を嘱望される逸材、福井太智が名を連ねた。
現在20歳の福井はサガン鳥栖の下部組織出身。2021年3月にクラブ史上最年少となる「16歳7カ月」でトップチームデビューを果たすと、同年はリーグ戦4試合で出番を得た。翌2022年は高円宮杯U-18プレミアリーグで鳥栖ユースを日本一に導いている。
その才能は海を渡ったドイツの名門クラブまで届き、2023年1月にバイエルン・ミュンヘンに完全移籍を果たしている。ただ、加入当初からトップチームでプレーすることは無く、レギオナルリーガ(4部相当)に身を置くセカンドチームで技術を磨いた。同年9月のDFBポカールでトップチームでの公式戦初出場を飾り、中盤の底からチームに安定感をもたらした。
しかし、意外に思われるかもしれないが、今回ランキング4位に選ばれた移籍金はこのバイエルン加入時に発生したものではない。
福井はバイエルンに籍を置きながら、2023/24シーズンはポルティモンセ(ポルトガル)にレンタル移籍。今季も武者修行を継続し、アロウカに買取オプション付きのレンタル移籍をしていた。
そのアロウカでは背番号21を着用し、中盤の主力としてコンスタントに出場機会を得た。その結果、今年2月に買取オプションが行使され、福井は移籍金160万ユーロ(約2億5600万円)でアロウカに完全移籍。これが20歳以下の日本人選手の記録としては歴代4番目の金額となっている。
最終的に今季はリーグ戦30試合に出場し、2アシストの活躍を残している。その市場価値はバイエルン加入時(7万5000ユーロ=約1200万円)から20倍以上となる200万ユーロ(約3億2000万円)に達している。
