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今のクラブに未来なし? 今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手5人。新天地を探すべきなのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 新シーズン開幕を控え、欧州各リーグの移籍市場ではクラブ間の取引が活発に行われている最中だ。意中のクラブからラブコールを受けて移籍を実現する選手がいる一方、現所属クラブで燻り、新天地探しがマストと思われる選手もいる。今回は、今夏の移籍を決断しないと、さらなるキャリアの停滞を招きそうな5人の日本人選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。

FW:古橋亨梧(ふるはし・きょうご)


【写真:Getty Images】

生年月日:1995年1月22日
所属クラブ:レンヌ(フランス)
24/25リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト(レンヌ加入後)

 古橋亨梧は、2024/25シーズンにキャリアの転機となる大きな決断を下した。しかし、その挑戦は期待とは裏腹に厳しい結果に終わった。

 2021年夏、ヴィッセル神戸からセルティックへ移籍すると、スコットランドでリーグ得点王、最優秀選手賞、年間ベストイレブンなど数々の個人タイトルを獲得。2024/25シーズン前半戦も、リーグ戦だけで10得点を挙げ、ストライカーとしての評価は不動だった。

 30歳を迎えた今年1月、さらなる高みを目指しフランス1部のレンヌに完全移籍。移籍金は1200万ユーロ(約19億2000万円)とされ、高い期待を背負っての船出となった。

 だが、移籍直前にホルヘ・サンパオリ監督が解任される不運に見舞われ、後任のハビブ・ベイェ監督の下では信頼を得られず。リーグ戦出場は6試合、先発は1試合のみ。無得点に終わり、実力を示す機会は限られた。

 当然ながら、この状況は市場評価にも影響が及んだ。レンヌ移籍時に1400万ユーロ(約22億4000万円)だった市場価値は急落し、2025年6月の更新では900万ユーロ(約14億4000万円)となっている。

 すでにクラブからは構想外と見なされ、今夏の退団は確実視されている。最近ではイングランド2部のバーミンガムが新天地候補として報じられているが、復活を期すにはより競争力のある舞台への挑戦も視野に入れたい。

 まずは安定した出場機会を確保し、得点感覚を取り戻すことが最優先。2026年のFIFAワールドカップ(W杯)を見据えれば、今夏の選択はキャリアの命運を分ける分水嶺となるかもしれない。

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