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フォーカス 5か月前

今のクラブに未来なし? 今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手5人。新天地を探すべきなのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:伊東純也(いとう・じゅんや)


【写真:Getty Images】

生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
24/25リーグ戦成績:33試合4ゴール5アシスト

 伊東純也は2024/25シーズンも安定したパフォーマンスを発揮したが、この夏は3年間を過ごしたスタッド・ランスを離れる決断を下す時かもしれない。

 ベルギーのヘンクで実績を積み、2022年夏にスタッド・ランスに加入した伊東は、加入初年度から主力として定着。圧倒的なスピードと縦への推進力を武器に攻撃をけん引し、得点とアシストの両面で貢献してきた。リーグ戦では3年連続で30試合以上に出場するなど、32歳となった今も身体的な衰えを感じさせず、存在感を示している。

 しかし2024/25シーズン、クラブは苦境に立たされた。ランスは本来なら降格となる16位でシーズンを終えた。さらに6位のリヨンが財務規定違反によって降格処分を受け、控訴中ではあるものの、ランスが繰り上がりで残留する可能性も浮上中。現時点ではクラブの所属リーグすら不透明な状況だ。

 そうした中、フランス『フット・ナショナル』は、ランスのジャン=ピエール・カイヨ会長が「真剣なオファーがあれば放出も辞さない」との姿勢を示していると報道。伊東の年俸は2部クラブとしては高額であり、放出の可能性は現実味を帯びている。

 いずれにせよ、伊東がランスにとどまるメリットは多くないだろう。仮に1部残留となっても、チーム編成の遅れや混乱が予想され、万全の状態で新シーズンを迎えるのは難しいはずだ。

 2026年のFIFAワールドカップ(W杯)を見据えると、コンディション維持と競争力のある環境が不可欠。慣れ親しんだ環境を離れるリスクを取ってでも、伊東には自身を磨ける新天地が必要だろう。

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