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フォーカス 5か月前

今のクラブに未来なし? 今夏に移籍しないとマズイ欧州日本人選手5人。新天地を探すべきなのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)


【写真:Getty Images】

生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
24/25リーグ戦成績:30試合1ゴール4アシスト

 菅原由勢にとって、2024/25シーズンは飛躍の一年になるはずだった。しかし、期待に反して結果を残すには至らなかった。

 菅原は2019年に名古屋グランパスからオランダのAZへ移籍。5シーズンをエールディビジで過ごし、2022/23シーズンにはリーグ戦8アシストを記録するなどして活躍した。

 2023年12月には市場価値が1500万ユーロ(約24億円)に到達。そして、2024年夏に、AZとの契約が残り1年になったタイミングで、プレミアリーグのサウサンプトンに加入した。

 しかし、これが正解だったかはわからない。第3節ブレントフォード戦でプレミアリーグ初ゴールを記録し、上々のスタートを切ったが、チームが開幕から9試合連続白星なしと苦戦を強いられると、菅原も次第に目立たなくなった。

 チーム全体のパフォーマンスが良くなかったことが大きいとしても、菅原自身、プレミアリーグ特有の強度に適応しきれず、チームで7番目に高い245万ユーロ(約3億9200万円)の年俸に見合う働きだったとは言い難い。

 結局、サウサンプトンは勝ち点12の最下位で2部降格。チームとしても個人としても厳しい結果で、菅原の市場価値は今年3月の更新で1100万ユーロ(約17億6000万円)まで下落した。

 降格により、今夏の移籍は既定路線と見られる。25歳という年齢を考えれば、立て直すにはまだ十分な時間があるが、次の一手を誤る余裕はない。2026年のFIFAワールドカップ(W杯)を見据えても、トップレベルでの再挑戦は不可欠だ。シーズン終盤には、イタリア王者ナポリへの移籍話も浮上しており、今夏の動向に注目が集まる。

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