WB:望月ヘンリー海輝
生年月日:2001年9月20日(23歳)
所属クラブ:FC町田ゼルビア
2025リーグ戦成績:17試合1ゴール
日本代表通算成績:出場無し
町田ゼルビアの右ウイングバックを主戦場とする望月ヘンリー海輝は、今回が初めてのA代表ではない。しかし招集されながらサムライブルーの一員としてピッチに立ったことは一度もなく、躍動する機会をうかがっているところだ。
攻守両面において不可欠な存在に成長した彼には、その準備が出来ている。大卒ルーキーだった昨シーズンも重要な局面を任されるシーンがあったが、今季はその期待に真っ向から向き合っている。
192cmという巨躯から繰り出される圧倒的なストライドは健在だが、加えて守備の強度も増した。6月21日に行われたホーム・鹿島アントラーズ戦(2-1で勝利)では、逆サイドから流れて突破を図るチャヴリッチを1対1で止め、途中から入ってきた松村優太にもほぼ完璧に対応した。
成長著しい大型ウイングバックは、大舞台を踏むのにふさわしい実力と可能性を備えているように見える。
WB:佐藤龍之介
生年月日:2006年10月16日(18歳)
所属クラブ:ファジアーノ岡山
2025リーグ戦成績:18試合3得点
日本代表通算成績:1試合0得点
6月に行われたインドネシア代表戦にて、佐藤龍之介は史上4番目の若さ(18歳237日)でサムライブルーの一員としてピッチに立った。69分から右ウイングバックとして送り出されると、コーナーキックのキッカーを務めるシーンも見られた。
今季のクラブでの主戦場も右ウイングバックだったが、6月21日の横浜F・マリノス戦から左サイドに移っている。その走力を活かした突破で相手に自由を与えず、左右どちらでも対面する選手の脅威になり得ることを証明しているところだ。
佐藤のうしろに古賀太陽が配置されると仮定した場合、配球面に期待できる。良い形でアタッカーにボールが入れば、それだけサイドでチャンスを作れる。佐藤がドリブルを仕掛けられる環境が整えば、それはスタジアムが期待感に包まれるときかもしれない。
ダブルボランチの片方に大関友翔が抜擢される場合は、U-20日本代表でも共にピッチに立つタレント同士のユニットが完成する。ロサンゼルス五輪世代の躍動にも期待したい。

