MF:稲垣祥
生年月日:1991年12月25日(33歳)
所属クラブ:名古屋グランパス
2025リーグ戦成績:23試合7得点
日本代表通算成績:1試合2得点
森保一監督は今月3日、E-1選手権に臨むメンバー発表を行い、今回招集されたメンバーに求めることや香港戦のスタメンについて言及した。その際に、8日のゲームについて「ベテラン中心にいくのかなと思う」と語っている。
その条件に該当し、なおかつ今季のJリーグでキャリアハイ級の活躍を見せているのが、名古屋グランパスに所属する稲垣祥だ。23試合を終えて7ゴール2アシストは、全38試合でピッチに立った2021シーズンに匹敵する。
名古屋は今シーズンの序盤に大いに苦しんでいたが、そのなかでも稲垣は気を吐き続けた。1-2で敗北した4月6日の湘南ベルマーレ戦、同じスコアで黒星を喫した同月29日の柏レイソル戦ではゴールをあげ、一矢報いる場面を作った。どちらもペナルティエリア外からの一撃で、正確な遠距離砲は相手チームにとって脅威以外の何ものでもないだろう。
今年の12月で34歳になる同選手は、まだまだポテンシャルを秘めているようにも見える。若手が多いチームにおいて、その存在は頼りがいのある大黒柱だ。
MF:大関友翔
生年月日:2005年2月6日(20歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ
2025リーグ戦成績:15試合2得点
日本代表通算成績:出場なし
川崎フロンターレ下部組織出身の大関友翔は、福島ユナイテッドでのレンタル移籍を経て、今季から育ったチームに復帰。2024シーズンのJ3リーグでベストイレブンに輝いた20歳のゲームメーカーが、今シリーズでフル代表に初招集された。
今季の川崎Fでは出番が限られているが、森保一監督は大関の可能性に惹かれたのかもしれない。実際、今年5月のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のアルナスル戦では先発起用の期待に応え、ゴールをあげている。勝負どころで結果を出せるのは、“もっている”選手にしかできないことだ。
左のウイングバックに佐藤龍之介が起用されれば、U-20日本代表に名を連ねる選手のコンビが成立する。ともにピッチに立ったこともある彼らであれば、現時点で一定の意思疎通も可能なはずだ。
ボランチの相方にはベテランが入ると見られるが、稲垣祥が配置される際にはボール奪取の仕事をある程度任せてもいいだろう。20歳のひらめきに注目だ。

