ST:宮代大聖
生年月日:2000年5月26日(25歳)
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2025リーグ戦成績:19試合8得点
日本代表通算成績:出場なし
世代別の日本代表で結果を出してきたが、フル代表からは声がかからなかった宮代大聖。育成を受けた川崎フロンターレをはじめ、レンタル先でもなかなか結果に恵まれず、FIFA U-20ワールドカップなどの国際舞台を知るストライカーは苦しんでいた。
しかし2024シーズンから活躍の場をヴィッセル神戸に移すと、同年度に自身初のリーグ戦2ケタ得点を記録。今季もチーム内トップの8得点をあげており、飛ぶ鳥を落とす勢いで結果を出している。
韓国に出立する直前に行われたJ1第23節・湘南ベルマーレ戦では1得点1アシストと大車輪。データサイト『FotMob』によればチャンスメイクも2つ記録し、さらにはデュエルでも14回のうち9回で競り勝った。まさに獅子奮迅のクオリティを示し、4-0勝利に大きく貢献している。
森保一監督は今月3日、香港戦のスタメンについて「今週の試合(J1第23節)を見てから判断させてください」とコメントしたが、宮代ほどしっかり期待に応えられた選手はそう多くないだろう。
ST:相馬勇紀
生年月日:1997年2月25日(28歳)
所属クラブ:FC町田ゼルビア
2025リーグ戦成績:20試合7得点
日本代表通算成績:14試合5得点
現在28歳のアタッカー・相馬勇紀が昨年6月以来久々にA代表へ招集された。久しくチームを離れていたが、代表キャップ数「14」で5ゴールの成績は若手中心の今回のスカッドでは突出している。
2024年夏にFC町田ゼルビアに加入すると、今季の相馬はJ1で自身キャリアハイの活躍を見せている。20試合を終えた段階で7得点5アシスト。ゴールもアシストもチーム内トップの数字を記録しており、文字通り町田を牽引しているところだ。
所属チームでも2シャドーの一角として起用されている相馬は、同じシステムを採用すると見られる日本代表でも順応できるだろう。場合によっては、経験値の高さを買われてチームのリレーション設計を求められるかもしれない。前線の起点として、様々な役割が期待される。
右ウイングバックでの起用が濃厚の望月ヘンリー海輝とはチームメイトのため、右サイドに流れてプレーするシーンもあるかもしれない。脳震盪のため離脱した西村拓真(FC町田ゼルビア所属)がいればさらに安定感が増しただろうが、シャドーでコンビを組むと見られる宮代大聖も高いクオリティを発揮できるはずだ。
CF:細谷真大

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年9月7日(23歳)
所属クラブ:柏レイソル
2025リーグ戦成績:22試合5得点1アシスト
日本代表通算成績:7試合2得点
森保一監督は今月3日、香港戦のスタメンについて「ベテラン中心にいくのかなと思う。今週の試合を(J1第23節)見てから判断させてください」と述べた。
「ベテラン」が指すのが年齢を重ねた選手ならば、現在23歳の細谷真大は当てはまらないかもしれない。しかしそれが“A代表常連組”を意味するならば、7試合2得点の成績を記録する彼は十分にスタメンに名を連ねる可能性がある。
6月10日に行われたインドネシア代表戦(6-0で勝利)ではゴールをあげており、直近でも結果を残している。日本の3-4-2-1システムに慣れていることも強みで、森保監督は細谷を起点に戦い方を指示する可能性もあるだろう。
今シリーズで10番を与えられたストライカーは、格の違いを見せられるだろうか。

