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FC今治で契約満了という現実を突き付けられた福田翔生は、Y.S.C.C.横浜を経由してJ1の湘南ベルマーレへステップアップ。変わらぬ自身の夢を叶えるために、この夏からはデンマークへと活躍の場を移す。その過程には、数々の挫折に苦しめられてきた日々があった。(取材・文:藤江直人)
「逆境にしか咲かない花」福田翔生がJ3で掴んだきっかけ

【写真:藤江直人】
いまから2年前、2023シーズンの7月はJ3の舞台でプレーしていた。Y.S.C.C.横浜のフォワードとして、開幕からわずか13試合で実に10ゴールを量産した軌跡を、福田翔生はこんな言葉で振り返る。
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「逆境にしか咲かない花もあると心を強くもち、僕ならできると常に自分に言い聞かせ、何年かかってでも絶対に夢をつかみ取ると日々、弱い自分と戦ってきた僕をYS(Y.S.C.C.横浜)が拾ってくれました。これまでのサッカー人生での頑張りが初めて報われ、毎日が楽しくなり、生きてきてよかったと実感していました」
もっとも、J3リーグでの大ブレークはシンデレラストーリーの序章にすぎなかった。1カ月後の2023年8月17日に湘南ベルマーレへ完全移籍。J2を飛び越えてJ1へステップアップを果たすと、2024シーズンには日本国内のトップカテゴリーで10ゴールをマーク。一躍、国内外で脚光を浴びる存在となった。
そして、今夏には戦いの場をヨーロッパへと移した。デンマーク1部リーグ、スーペルリーガの強豪ブレンビーへの完全移籍。旅立つ直前に湘南の本拠地、レモンガススタジアム平塚で開催された移籍挨拶セレモニーで、福田は何度も嗚咽を漏らすほど号泣しながら、ファン・サポーターへこんな言葉を残している。