8位:ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)

【写真:Getty Images】
総売却額:6000万ユーロ(約96億円)
8位には、6000万ユーロ(約96億円)の売却益を記録したゼニト・サンクトペテルブルクがランクインした。元ブラジル代表FWマウコムのみの放出で高額な移籍金を獲得している。
2018年夏に急転直下のバルセロナ移籍で話題を集めたアタッカーは、スペインの強豪では厚い選手層も影響して実力を発揮できず。翌年夏にゼニト・サンクトペテルブルクに完全移籍していた。
移籍1年目と2年目はまずまずの活躍だったが、迎えた2022/23シーズンにその秘めた実力が開花する。リーグ戦27試合で23ゴールと得点を量産し、ロシア・プレミアリーグの得点王に輝いた。シーズン終了後には念願だったブラジル代表デビューを飾る。初招集から約5年の時を経てようやくセレソンのピッチに立った。
このキャリアハイのシーズンを過ごしたオフの2023年夏に、サウジアラビアの政府系ファンドが買収したクラブの1つであるアル・ヒラルに完全移籍。移籍金は6000万ユーロ(約96億円)と、2016年夏に元ブラジル代表FWフッキが記録したクラブ史上最高額での売却額を更新した。
サウジアラビアへの移籍後も得点とアシストを量産しており、今夏のFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)でも活躍。特にマンチェスター・シティとのラウンド16ではスピードとテクニックを活かしたカウンターで脅威となり、自らも52分にネットを揺らして勝利の立役者となった。