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コラム 4か月前

プレミアリーグの勢力図に変化? 国内の”引き抜き”が多発している理由。新シーズンに向けた新たなトレンドとは【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

移籍金支出ランキングの上位10チームは…

 7月23日時点での、今夏の移籍市場におけるプレミアリーグの支出ランキングを見ると変化がわかりやすい。

 1位リバプール(3億868万ユーロ/約493億円)、2位チェルシー(2億4377万ユーロ/約390億円)、3位マンチェスター・ユナイテッド(1億5320万ユーロ/約245億円)、4位マンチェスター・シティ(1億4570万ユーロ/約233億円)、5位アーセナル(1億4280万ユーロ/約228億円)、6位スパーズ(1億4060万ユーロ/約224億円)と、上位6チームをビッグ6と呼ばれるクラブが独占している。

 商業面の収入が充実している彼らが移籍金ランキングで上位に入ることは当然とも言えるかもしれないが、昨季の場合は2位にブライトン、5位にアストン・ヴィラと、上位6位までを独占していたわけではない。

 また近年プレミアリーグで苦戦を余儀なくされている昇格組も例年以上に積極的な動きをみせており、7位にサンダーランド(1億1590万ユーロ/約185億円)、9位にバーンリー(7400万ユーロ/約118.4億円)、10位にリーズ・ユナイテッド(6900万ユーロ/約110.4億円)がランクインしている。

 1~10位までのうち、8位のブライトン以外がビッグ6、もしくは昇格組という構図になっているのだ。

 まだ移籍市場の途中であり、今後も大きな動きがあることは確実。移籍市場が閉幕した時点では順位の変動もあるだろう。ただ、少なくともプレシーズンが本格的に始動する前の段階で彼らが率先して大型補強を敢行していることは、新シーズンに向けての野心と本気度を感じさせる。

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