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リスクが大きい!? 大学→海外に渡った日本の逸材5人。成功? 失敗? その後のキャリアとは

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:長澤和輝(ながさわ・かずき)

ウェリントン・フェニックスの長澤和輝
【写真:Getty Images】

生年月日:1991年12月16日(33歳)
経歴:専修大学→ケルン(ドイツ)
現所属:ウェリントン・フェニックス(オーストラリア)
2024/25リーグ戦成績:24試合2得点3アシスト

 専修大学のサッカー部に入部した長澤和輝は、関東大学サッカーリーグ3連覇に大きく貢献した元逸材だ。

 2013年の関東大学サッカーリーグでは17アシストをマーク。リーグ戦が現在の形式になった2005年以降の最多アシストとして、いまだ記録を破られていない。

 この活躍ぶりを見せた長澤が注目の的になるのは当然だ。2014年1月、大学4年時にドイツのケルンとプロ契約を結んでいる。

 これは、大学在籍中の出来事であり、当時の日本人大学生が海外クラブと直接契約するのは極めて珍しかった。

 加入1年目は、チームがブンデスリーガ2部だったこともあって、トップチームでプレーする機会を得て、1部昇格に貢献した。翌シーズンは怪我がありながらも、ブンデスリーガで10試合に出場している。

 しかし、3年目の2015/16シーズンは出場機会が大幅に減少。2016年に浦和レッズへの移籍を決断し、そのまま在籍をせずジェフユナイテッド千葉へ期限付き移籍した。

 その翌年に浦和へ復帰。2016/17シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(現AFCチャンピオンズリーグエリート)では優勝に大きく貢献する。その後は、名古屋グランパスやベガルタ仙台でも活躍した。

 2024年8月には環境を新たにし、オーストラリアAリーグのウェリントン・フェニックスに加入。再び海外での挑戦を始めた。

 30歳を超えての海外移籍は稀なケースであり、キャリアの終盤に差し掛かる中でも「異国での挑戦」を選ぶ姿勢は、多くの若手選手に刺激を与えている。

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