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久保建英、エバートン行きの可能性が浮上したが…

　レアル・ソシエダに所属する24歳の日本代表MF久保建英に関しては、デイヴィッド・モイーズ監督が率いるエバートンが獲得を狙っていると伝えられているが、まだオファーはない。噂だけが飛び交う様子は本田圭佑を彷彿とさせると、韓国紙『スポーツ朝鮮』が29日に報じている。

　夏の移籍市場が近づくにつれ、リバプール、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリードなどが久保の移籍先候補に浮上した。リバプールに関しては、33歳のエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜として久保の獲得が期待されたものの、サラーが契約延長を決断したことで、久保のリバプール行きの可能性が消滅。最近ではエバートンが最有力に躍り出て、イングランド代表FWドミニク・キャルバート＝ルーウィン、イングランド人MFジャック・ハリソン、デンマーク代表MFイェスパー・リンドストロムがチームを去ったことから、久保がリストアップされたと考えられている。

　しかし、ソシエダのホキン・アペリバイ会長が「正式なオファーは一切届いていない」と発言したことにより、エバートン行きの可能性も薄まった。この状況を踏まえ、同紙は「久保の姿は、本田を彷彿とさせる。本田も欧州移籍後に成功を収め、毎年のようにビッグクラブ移籍が噂された。だが、所属していたロシアのCSKAモスクワは高額な移籍金を要求し続け、関心があっても移籍は実現せず。結局、本田がミランに移籍できたのは、契約が満了した2014年1月になってからだった」との見解を示した。久保には6000万ユーロ（約96億円）の契約解除金が設定されており、これが移籍を妨げる原因の一つとなっている。果たして、契約が終了する2029年6月までソシエダに留まることになるのだろうか。