リバプール最新ニュース

【写真:田中伸弥】
青が消えた日産スタジアムで
明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 presented by 日本財団が30日に行われ、1-3でリバプールが逆転勝利を収めた。モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクといったスター選手が出場し、サッカー日本代表MF遠藤航が地元・神奈川県横浜市に凱旋した試合で、日産スタジアムのスタンドが2色の光に照らされた。
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試合前のことだった。場内が暗転し、アナウンスに従って観客は自身のスマートフォンなどを使って場内を照らす。自然発生的にサポーターはディオゴ・ジョタ氏のチャントを歌い始めた。
今月3日に交通事故で死去したジョタ氏と弟のアンドレ・シウバ氏の追悼セレモニーだった。リバプールのレジェンドであるイアン・ラッシュ氏がゴール脇に献花。このとき、反対側のゴール裏に目を向けると、アナウンス従う形で青いライトが白や赤に変わっていくのが見える。
赤・白・青の3色をクラブカラーとするマリノスのホームスタジアムから青が消えた瞬間を目の当たりにした。
今月5日には、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜FC戦でマリノスサポーターの一部が発煙筒や花火の使用、相手サポーターへの挑発やそれらを扇動するといった禁止行為を行い、当該者の無期限入場禁止処分や4つのサポーター団体の無期限活動禁止処分が科されていた。さらにクラブは、横断幕などの掲出物や応援を楽器類の持ち込みを禁止していた。
敵味方は関係ない。訃報にショックを受けた人々へ寄り添いたいという意思を感じた。もちろんそのようなアナウンスが流れている中ではあったが、場内をそういう空気が包んでいたように感じた。
もちろん問題を起こしたのは一部のサポーターで、他の大勢はルールの中で今も変わらずマリノスを応援している。ただ、そんな中で行われた試合だっただけに、強い印象を受けた。
(取材・文:加藤健一)