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コラム 4か月前

モドリッチの情熱は決して消えない。なぜ、いまミランを選んだのか。「迷いはなかった」バロンドーラーの心を動かしたもの【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和

「ミランの昨季の欠点の一つは…」

「獲得については分析を重ねてきたが、ミランの昨季の欠点の一つはチーム内に明確なリーダーシップがなかったことだ。私はチームの内部事情を詳しく知っているわけではないが、モドリッチの獲得はまさにそのために必要であると考えている。彼は世界のサッカー界において重要な存在だ。

 直接会って話をしたが、彼の中にはまだ競争心がしっかりと残っていて、意欲にあふれていた。モドリッチは、このようなタイプの選手を必要としているチームにとって、指針となれる不可欠な存在だ」

 レアル・マドリードとの契約満了により、移籍金は発生しない。年俸は、税抜き後の数字で、推定350万ユーロ(約5.6億円)と報じられている。これまでの実績を考慮すれば、高くはない金額だ。リーダーを探していたミランにとっては、これ以上ないうってつけの補強だ。

 ミラン入りの噂は、ヴェローナFCの元広報で、移籍市場のスペシャリストであるジャンルカ・ディ・マルツィオのパートナーを務めた経歴を持つマッテオ・モレットが、6月2日に自身のXに投稿し、明るみに出たものだった。その直前には、マッシミリアーノ・アッレグリの11年ぶりのミラン帰還が決まっていた。

 ミランで1度、ユヴェントスで5度、スクデットを獲得。セリエA最優秀監督に送られる『パンキーナ・ドーロ(黄金のベンチ)』を、カリアリ時代を含め、4度獲得している名将だ。そのアッレグリも、モドリッチの加入を歓迎する。

「我々にとって重要な存在になるだろう。彼はスーパースターであり、チームの技術レベルを引き上げてくれるはずだ」

 さらに、今夏の新加入組、トリノから2500万ユーロ(約40億円)の移籍金で、5年契約で加入したサムエレ・リッチも、モドリッチとのプレーに胸を高鳴らせる。

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