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コラム 4か月前

モドリッチの情熱は決して消えない。なぜ、いまミランを選んだのか。「迷いはなかった」バロンドーラーの心を動かしたもの【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和

モドリッチ獲得には懐疑的な声も

「数年前に、『これから世界最高のミッドフィールダーの一人と一緒にトレーニングすることになる』などと言われていても、信じなかっただろう。彼から学ぶことは、ピッチの内外を問わず本当に重要なことだ」

 そして、モドリッチとリッチの“リッチコンビ”と中盤でプレーすると予想されるのが、フランス人のユスフ・フォファナだ。

「僕たちは皆、“バロンドーラー”のために犠牲を払う覚悟ができている。一緒に練習するのが待ち切れない。ただプレーを見ているだけでも、ピッチ外で話すだけでも学べることがある。ミランに多くのものをもたらしてくれるはずだ」

 モドリッチのためなら、これまで以上に汗を流すことも惜しまないと語る。

 だが、モドリッチの加入を熱狂的に歓迎する声ばかりではない。ミランの重鎮、アッリーゴ・サッキは、この移籍オペレーションに懐疑的な見解を示していた。

「私は監督をしていたとき、いつも、若くてフレッシュで、情熱があって、これから上を目指したいという選手を獲得してくれと幹部にお願いしていた。“すでに目標に到達した選手”や“キャリアの終わりに差し掛かった選手”は求めていなかった。今回のモドリッチ獲得が、いわゆる、名前重視の補強にならないことを願う。ミランがしなければならない補強はこのようなものではない」

「モドリッチはレアル・マドリードでクラブワールドカップに出場する予定で(6試合に出場)、大会が終わるのは7月中旬。それからイタリアに来るとなると、8月上旬に合流することになって、準備期間も新しい環境に慣れる時間も少ない。繰り返すが、私はこの補強を強く疑問視している」

 しかし、サッキが言うように、果たしてモドリッチが今のミランのためにはならないオペレーションなのだろうか?

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