ロティート会長にサッリ監督までも病院送り?

【写真:Getty Images】
リーグ戦において、2シーズン連続で7位に終わったラツィオは、24/25シーズンの指揮を執ったマルコ・バローニを解任した。24/25シーズンは、前半戦のリーグ戦を4位、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズでは望外の首位で終えた。
そのため、2026年6月30日までとなっていたバローニとの契約を2028年6月30日まで延長するとの可能性まで報じられた。しかし、実際は、延長はなかった。リーグ戦は後半に入って失速し、欧州カップ戦の出場権を逃した。
ELでもノルウェーのFKボデ/グリムトとの準々決勝でPK戦の末に敗れ、ベスト8で敗退を喫した。このため、6月2日には、解任が発表され、わずか1年の“短命政権”となった。
こうして、新監督に任命されたのが、2021年6月9日から、辞任を表明した2024年3月までラツィオで采配を振るったマウリツィオ・サッリだった。新監督の就任とともに、本来であれば、新チームの構築がスタートするはずだったが、前述の処分が6月26日に明るみに出た。
するとその直後、サッリが、再び辞任を表明するのではないかとの憶測が飛び始める。しかし、コマンダンテ(指揮官)の異名を持つサッリは、荒波にのまれる船を見捨てなかった。
「この道のりはまだ完結していない。問題を抱えている今この瞬間に、ラツィオの人々を見捨てることなどできない」と言明。続投を決意したのだ。
だが、ラツィオの周囲は不穏な空気に包まれたままだ。7月8日、ロティート会長が、体調不良により、ローマ市内の『ジェメッリ総合病院』に緊急搬送されたと、複数の現地メディアが報じる。しかし本人は、『La Presse』に対し「体調不良ではない。精密検査を受けに行っただけだ」と報道は誤りだと全面否定した。
すると今度は、16日にサッリが、ローマ市内の『ヴィッラ・マファルダ病院』に移送される。