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コラム 4か月前

ラツィオはなぜ今夏の補強が許されないのか。「俺たちだけ」とサポーター憤慨。絶体絶命のロティート会長とクラブの現状【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

身動きが取れないラツィオにサポーターは…

「体調不良」とメディアによって伝えられ、スポーツディレクターのアンジェロ・ファビアーニも同行していた。

 しかし、今回も、誤報であることが判明。クラブは、精密検査であることを公式発表し、選手が通常行うものよりも、“綿密な”ものであったと説明している。

 実際、午後の練習では、サッリが通常通りにトレーニングを指揮。クラブ公式Instagramには、彼の写真とともに「ボスはホームに戻ってきた」とのメッセージが投稿された。

 幸いにも、会長と監督の健康には問題はなかったが、ラツィオを巡る状況に対し、メディアが過敏になっている様子が見て取れる。毎年この時期になると、移籍報道が世間を賑わせ、サポーターたちは新シーズンに向けて「どんなチームが編成されるのだろうか」と期待を膨らませる。

 だが、今夏の移籍市場に限っては、ラツィオは全く身動きが取れない。この状況にサポーターが激しい怒りを露わにしている。

 7月15日には、ウルトラス「クルヴァ・ノルド」の呼びかけに応じ、約1万人のサポーターがローマ市内の中心、コッラード・リッチ広場に集結。フォーリ・インペリアーリ通りを行進しながら、ロティートに強い憤りを示した。中道右派政党「フォルツァ・イタリア」所属の上院議員でもあるロティートに対して、強いメッセージが掲げられている。

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