「ラツィオはセリエBのクラブのように扱われてはならない」
「イタリアでもヨーロッパでも、補強ができないのは俺たちラツィオだけだ。決断を下し、運営を握っているあいつらのせいで、我々は笑いものにされた。俺たちの役割と愛を行動で示すのが俺たちの務めだ。
行政に声を届け、意識を変えさせなければならない。もうこれ以上、今の体制のままでは進めない。こんな人物(ロティート)を据えた以上、政治は責任を取って態度を示すべきだ」
また、サポーターの代表団は、ローマ市庁舎を訪れ、ロベルト・グアルティエーリ市長及びアレッシオ・オノラート市議らと面会。多くのサポーターが、クラブの現状に大きな不安を抱き、財政状況が今のように不透明なままであれば、ローマ市が明確な姿勢を示すように訴えたという。
「ラツィオはセリエBのクラブのように扱われてはならない。ローマ市の上層部には、ロティートと直接対話を持ち、これ以上の政治的支援をやめるよう要請した」
これまでにもラツィオのサポーターは、ロティートの退陣を要求していたが、今回は、ローマ市を巻き込んでの、抗議デモとなった。兎にも角にも、ロティートはこれまでにないほど追い込まれているのは火を見るより明らかだ。
永遠のライバル、ASローマは、アタランタからジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督を招へいし、今夏はすでに5人の選手を獲得。ラツィオを尻目に着々と補強を進めている。ラツィオはそんな宿敵の補強を傍観するしかない状況だ。
しかし、数こそ少ないものの、昨季チームにいなかった選手たちが、今季はサッリの駒として加わっている。それは、レンタルからの復帰組だ。