SPALを語るうえで忘れてはならない人物
フェッラーラ県のヴィガラーノ・マイナルダの生まれで、地元のポルトゥエンセの選手でもあった。36/37シーズンには、SPALを、そして、39/40シーズンから3年間にわたり、『カルチョ・フェッラーラ』の名を持ったクラブの指揮官も担い、1962年には、ジョヴァンニ・フェッラーリとの二頭体制でイタリア代表を指揮した実績を誇る。
すでにお気づきだろうが、SPALの本拠地の名称に冠されている人物だ。1981年の死後から1年後、生前の業績を称えて名付けられている。
そして、SPALを語る上で欠かせないプレーヤーは、ファビオ・カペッロ(79歳)、エドアルド・レーヤ(79歳)、ルイージ・デルネーリ(74歳)だ。この3人は、SPALの下部組織出身で、トップチームでプロデビューを果たし、指揮官としてもセリエAで名を馳せるようになった。
この3人の中で選手としても監督としても最も成功を収めた“ドン・カペッロ”は、SPALでのプロデビューを皮切りに、ローマ、ユヴェントス、ミランとビッグクラブでプレー。監督としても、ミランで黄金時代を築き、イタリアのみならず、海外でも功績を挙げた。
今夏、ミランの指揮官に復帰したマッシミリアーノ・アッレグリは、指導者の道を歩み始めた2年目にSPALの指揮官に任命され、セリエC1グループBのシーズンを9位で終えた。また、2022年10月には、イタリア代表のアシスタントコーチを務めていた元ローマのバンディエラ、ダニエレ・デ・ロッシが監督に任命されたことも記憶に新しい。
ボローニャFC、パルマ・カルチョ、サッスオーロ・カルチョと並んでエミーリャ・ロマーニャ州を代表するクラブの一つであるSPAL。実は、破綻はこれで3回目だ。そしてそのすべてが2000年代に起きている。2005年と2012年にも破綻していた。