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コラム 4か月前

マンUは何が変わって、何が変わっていない? アーセナルを圧倒した方法とそれでも負けた理由とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

変わっていないマンチェスター・ユナイテッドの課題

マンチェスター・ユナイテッドGKアルタイ・バユンドゥル

【写真:Getty Images】

 冒頭にアモリム監督の「プレミアリーグのどの試合でも勝てる資質を持っていることを証明できた」というコメントを掲載したが、GKに深刻な課題を抱える現状では「どんな相手にも負ける可能性がある」と付け加えたい。

 本来は正GKであるアンドレ・オナナが怪我による出遅れで、アーセナルとの開幕戦は2番手GKのアルタイ・バユンドゥルがゴールマウスを守った。

 昨季と比べるとビルドアップでの貢献度が上がっていたが、問題は13分の失点シーンだ。相手のCKからのクロスを強く弾くことができず、流れたボールをリッカルド・カラフィオーリに押し込まれた。

 ファウルにならない程度のウィリアン・サリバのスクリーンによってプレーに制限がかかったのも事実だが、バユンドゥルがCKから失点するのは今回が最初ではない。昨季のトッテナム・ホットスパーとのカラバオ・カップ準々決勝では、ソン・フンミンにCKから直接クロスを決められていた。

 今節は怪我明けのためメンバー外となったオナナも、昨季のプレミアリーグ第18節ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦にて、今季からチームメイトになったクーニャにCKを直接決められている。

 彼らはオープンプレーでもクロス対応やハイボール処理に不安があり、同じように課題を抱えている。この問題が解決されなければ、今後も同じような形で失点を繰り返し、多くの勝ち点を落とすだろう。

 なぜそう言い切れるのか。それはプレミアリーグのトレンドが大きく影響している。

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