変わっていないマンチェスター・ユナイテッドの課題
【写真:Getty Images】
冒頭にアモリム監督の「プレミアリーグのどの試合でも勝てる資質を持っていることを証明できた」というコメントを掲載したが、GKに深刻な課題を抱える現状では「どんな相手にも負ける可能性がある」と付け加えたい。
本来は正GKであるアンドレ・オナナが怪我による出遅れで、アーセナルとの開幕戦は2番手GKのアルタイ・バユンドゥルがゴールマウスを守った。
昨季と比べるとビルドアップでの貢献度が上がっていたが、問題は13分の失点シーンだ。相手のCKからのクロスを強く弾くことができず、流れたボールをリッカルド・カラフィオーリに押し込まれた。
ファウルにならない程度のウィリアン・サリバのスクリーンによってプレーに制限がかかったのも事実だが、バユンドゥルがCKから失点するのは今回が最初ではない。昨季のトッテナム・ホットスパーとのカラバオ・カップ準々決勝では、ソン・フンミンにCKから直接クロスを決められていた。
今節は怪我明けのためメンバー外となったオナナも、昨季のプレミアリーグ第18節ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦にて、今季からチームメイトになったクーニャにCKを直接決められている。
彼らはオープンプレーでもクロス対応やハイボール処理に不安があり、同じように課題を抱えている。この問題が解決されなければ、今後も同じような形で失点を繰り返し、多くの勝ち点を落とすだろう。
なぜそう言い切れるのか。それはプレミアリーグのトレンドが大きく影響している。