ネイマールが涙
サントスFCは現地時間17日、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)の第20節で、ホームにCRヴァスコ・ダ・ガマを迎え、0-6で敗れた。この試合でキャプテンマークを巻いて90分間プレーしたネイマールは、試合後に涙を流した。ブラジルメディア「uol」は、33歳のアタッカーにとって「キャリア最悪の敗北」と伝えている。
リーグ戦連勝中のサントスがヴァスコ・ダ・ガマと対戦。ホームチームは前半に1点を失うと、後半は守備が崩壊して5失点。ホームで屈辱的な大敗を喫した。主将のネイマールは、同じ1992年生まれのフィリペ・コウチーニョが2ゴールと躍動した一方で、無得点に終わり、輝きを放つことはできなかった。
試合後、スタンドでは、サントスの多くのファン・サポーターがクラブの不振に激怒し、ピッチに背を向け、ネイマールを侮辱する言葉を浴びせ続けた模様。敗戦の責任を感じた背番号「10」は、ピッチに座り込んで号泣。敵将フェルナンド・ディニス監督が、抱きしめて慰めるほどだった。
同メディアは、「キャリア最悪の敗北を喫した」と綴った上で、「ネイマールのこれまでの最悪の敗北は、0-4で2度敗れたことだ」と報じている。一度目は、当時19歳でサントスの一員として出場したFIFAクラブワールドカップ2011の決勝のバルセロナ戦、2度目はバルセロナに在籍していた16/17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16のパリ・サンジェルマン戦でのもの。
トップフォームを取り戻すべく、母国に復帰したものの、リーグ戦11試合の出場で3ゴールに留まっているネイマールにとって、追い打ちをかけるように受け入れがたい結果となってしまった。
なお、大敗したサントスは20チーム中の暫定15位。降格圏17位に位置するECヴィトーリアとの勝ち点差はわずか「2」となったタイミングで、クラブは4月から指揮を執っていたクレベル・シャビエル監督の解任を決断した。昨季は1年での1部復帰を叶えた名門が、再び降格の危機に直面している中、ネイマールが低迷するクラブを救えるのか注目だ。
