【写真:編集部】
元なでしこジャパン近賀ゆかり氏が自身の経験を女子サッカー界へ還元
日本サッカー協会(JFA)は20日、元なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)で活躍し、昨季で現役引退した近賀ゆかり氏が女性初のロールモデルコーチに就任することを発表した。取材に応じた近賀氏は「現役あがってすぐなので伝えられることもある」とワールドカップ(W杯)など、これまで大舞台で経験してきたことを未来の女子サッカー界に還元していくことになる。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「良い形でできれば今後にもつながると思いますし、大事な役目だなと思ってます。本当にスタートラインなんで、良いスタートを切れるようにしたいですし、選手たち以上に得るものをたくさん得て、帰ってきたいなと思ってます」
昨季までプレーしたサンフレッチェ広島レジーナで現役を引退した近賀氏は、アンダーカテゴリーの日本女子代表チームをはじめ、JFAが推進する若年層の強化および普及活動に携わることとなり、率直な思いを明かした。
数年前から指導者を意識し始めたという近賀氏。現在はB級ライセンスを保持しており、A級ライセンスの取得を目指す中で今回の話を引き受けた。
「高いレベルに自分が在籍していたときの経験は(還元したい)。勝つためのチームはどういうものかっていうのは見ることができましたし、どういう風に世界と戦うために考えて行動していたかっていうのも経験したんで、高いレベルのものを伝えることはできると思います」
取材に同席した佐々木則夫JFA女子委員長は「代表活動、日本のクラブ、海外での経験、様々なプレイヤーとして活動されてきた中で初のロールモデルコーチということで期待は大きい。若い選手たちにこれまでやってきた経験をしっかりと落とし込んでもらって、プレーを見てアドバイスをしていただきたい。フィジカル的には非常に高いレベルのものは今でもあるので模範のプレーもできる。様々な視点から活躍を期待している」と期待を寄せた。
近賀氏は佐々木委員長が監督としてなでしこジャパンを率いて初優勝した2011年ドイツW杯のメンバー。代表での経験はもちろん、国内外4か国を渡り歩いた豊富なキャリアと知見を後進の育成に活かしていくことになる。
「指導者としても女子サッカーとしても世界のトップっていうところは持っていたいので、指導者としては指導できるレベルに自分を持っていくことが1つですし、女子サッカー全体としてもリーグは、まずはアジアでトップになるリーグになっていかないといけないと思ってます。女子サッカー全体としては世界のトップに常時いるような位置にいる必要があると思うんで、そこは目指すところです」と今後に向けての目標も明かした。
そのはじめの一歩として、9月8日からJヴィレッジで実施予定のU-16日本女子代表の国内活動に参加する予定ということだ。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
【グループリーグ順位表】AFC女子アジアカップ オーストラリア2026 組み合わせ一覧
女子サッカー最新FIFAランキング。なでしこジャパンの順位は?
なでしこジャパン、長谷川唯らの3ショットを披露! マンチェスター・シティが新シーズンへ向けて始動
【了】