ヨーロッパ主要リーグで日本人サッカー選手が活躍するのは当たり前の時代となり、毎年のように移籍を果たしている。今夏も新たな選手が挑戦を決断した中で、最も高額な移籍金で移籍した選手は誰なのか。今回は、移籍金が高額だった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金や成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合はサイトの表示に準拠。

4位：中田英寿（なかた・ひでとし）

生年月日：1977年1月22日
移籍先：ペルージャ（イタリア）→ASローマ（イタリア）
移籍日：2000年1月1日
移籍金：2170万ユーロ（約34億7200万円）

　日本人歴代移籍金ランキングの4位は、2000年1月にペルージャからASローマに移籍した中田英寿だ。

　当時としては日本人最高額となる2170万ユーロ（約34億7200万円）を記録した。

　中田は1998年のFIFAワールドカップ後にペルージャへ渡り、セリエAデビュー戦で2ゴールを決めて脚光を浴びた。

　攻撃の中心としてプレーし続け、ACミランやユヴェントスへの移籍も噂される中、1999/2000シーズン途中にローマ移籍が決まった。

　ローマでは“王様”フランチェスコ・トッティがトップ下に君臨しており、中田は控えという立場が基本だったが、限られた出場機会の中でも要所で結果を残した。

　とりわけ、2001年5月7日のセリエA第29節・ユヴェントス戦での1ゴール1アシストは今なお語り継がれる活躍だ。途中出場ながら2点差を追いつく原動力となり、ローマのリーグ優勝に決定的な影響を与えた。

　ローマは2020年、クラブの公式YouTubeチャンネルでこの試合のハイライト動画を改めて紹介。

　その動画で最も多くの「いいね」を獲得しているコメントは、「ありがとうナカタ！なんてヒーローなんだ！」というものだった。いまも多くのファンの記憶に刻まれていることは間違いない。

　ペルージャ時代の通算成績は55試合14ゴール10アシスト、ローマでは40試合6ゴール3アシスト。数字だけ見れば前者に軍配が上がるが、タイトルを獲得したことで中田の市場価値は一段と高まり、翌2001年にはさらに高額の移籍金でパルマへとステップアップした。

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