3位:V・ファーレン長崎
監督:高木琢也
今季リーグ順位:3位
今季リーグ成績:27試合13勝9分5敗(勝ち点48)
今夏の獲得選手:MF翁長聖、MFディエゴ・ピトゥカ
今季のJ1昇格候補と目されながらも、一時はリーグ10位まで低迷していたV・ファーレン長崎。6月には昨季チームをJ1昇格プレーオフ進出に導いた下平隆宏監督が解任となり、新たにクラブの代表取締役でもあった高木琢也が監督に就任した。
この決断は功を奏し、長崎は第20節のロアッソ熊本戦からの8試合を6勝2分と絶好調。現在は3位まで順位を上げている。
そんな勢いを取り戻した長崎に、さらなる推進力をもたらすのが翁長聖(←東京ヴェルディ)とディエゴ・ピトゥカ(←サントスFC)の加入だ。冬に加入した元日本代表MF山口蛍、6月にガンバ大阪から加入した江川湧清に続き、J1を目指す旅にJ1経験豊富な実力者が加わった。
特に大きな衝撃を呼んだのが翁長の加入だ。
同選手は昨季J1リーグ戦37試合に出場して4ゴールを記録。今季も主力としてJ1リーグ戦全24試合に出場していたが、7月に古巣である長崎に完全移籍で復帰することを発表した。
J1クラブの主力選手を、J2のクラブが“引き抜く”形での移籍となったため、長崎のサポーターのみならず、リーグ全体で話題となった。
今夏、チームには松澤海斗のシント・トロイデン移籍や増山朝陽のFC町田ゼルビア移籍など手痛い流出もあったが、その穴を補うに相応しいビッグネームを獲得することに成功したことは素晴らしい立ち回りと言えるのではないだろうか。翁長とピトゥカはプレー面だけでなく、プレッシャーのかかる熾烈な昇格争いを勝ち抜くために重要な「勝者のメンタリティ」をチームに植え付けてくれるはずだ。
