2位:徳島ヴォルティス
監督:増田功作
今季リーグ順位:5位
今季リーグ成績:27試合13勝8分6敗(勝ち点47)
今夏の獲得選手:FW宮崎純真、DFモヨ・マルコム強志、DF井上聖也(期限付き移籍)、GK青木心
昨季はまさにジェットコースターのような1年を過ごした徳島ヴォルティスだが、今季は一転して堅実な強さを披露している。
泥沼の状況のなかで選んだ決断が大きな成功をもたらした。
吉田達磨体制2年目となった昨季、チームは開幕3連敗スタートを切るとその後、リーグ最下位に低迷。3月には早々に監督の解任と強化本部長の辞任に踏み切ったが、それに続いて所属選手が現役引退を表明するなどピッチ外で不安定な状況が続いた。
しかし、後任に就いた増田功作監督のもとでチームは変わっていく。降格圏を脱出するどころか、破竹の勢いで最終的に8位まで順位を上げることに成功した。
そんな増田監督の手腕は今季も高く発揮されており、徳島は第27節終了時点で昇格プレーオフ圏内の5位。リーグ最少失点(14)の堅守で勝ち点を積み重ねてきた。
守備が堅いチームは大崩れせず、粘り強く戦える。が、そのためにはハードワークできる選手を揃えなければならない。堅守を維持する上で最大の課題が選手層だった。
そこで徳島は、今夏の移籍市場で守備的な選手を複数を獲得した。アビスパ福岡から井上聖也が、V・ファーレン長崎からDFモヨ・マルコム強志が加わった。さらにテゲバジャーロ宮崎からゴールキーパーの青木心も獲得している。
また、チームは攻撃陣へのテコ入れにも着手し、ヴァンフォーレ甲府から宮崎純真が加入した(8月17日に甲府在籍時の負傷により長期離脱することが発表されている)。
「堅守」という最大の武器をさらに強化した徳島。ピンポイントな補強の確実性を評価し、ランキング2位とした。
