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Jリーグ 3か月前

【英国人の視点】「闇に沈む可能性はある」でも京都サンガが「首位にいるのは必然」。信じ続けた末に生まれたゴール

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

京都サンガF.C.が快進撃を見せている。J1リーグに昇格した2022シーズン以降の成績はいずれも下位だが、今季は大混戦の優勝争いにおいて得失点差で上回り首位に立つ。就任5年目を迎えた曺貴裁監督の下で積み上げてきたものは何なのか。そして、築き上げてきた強さの理由に迫りたい。(取材・文:ショーン・キャロル)

 

京都サンガF.C.の驚くべき快進撃

京都サンガF.C.
【写真:Getty Images】

 今シーズンのJ1では、残り11節の時点で現実的に優勝の可能性を残すチームが7つもあり、史上屈指の名勝負となるタイトルレースが展開されそうだ。

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 その中には、2連覇中の王者、久々のトロフィー獲得を目指す4クラブ、そして昨年は驚きの存在として浮上しながらもあと一歩で届かなかったチームが含まれている。

 どのクラブが優勝しても素晴らしいストーリーとなるが――ヴィッセル神戸が優勝すれば、鹿島アントラーズ以来となる2009年以来の3連覇達成、鹿島、柏レイソル、サンフレッチェ広島、浦和レッズはそれぞれ9年、14年、10年、19年ぶりのタイトルを狙っており、FC町田ゼルビアが戴冠すればJFLからの驚くべき昇進を飾る――現在首位の京都サンガF.C.は、中立的な立場のファンにとっては最も応援したくなる存在だろう。

 歴史的には昇降を繰り返すクラブである京都のトップリーグにおける最高順位は、2002年の5位であり、その年には天皇杯も制している。2022年にJ1に復帰して以降の3シーズンでは、それぞれ16位、13位、14位に終わっている。

 今季の快進撃は控えめに言っても驚くべきものであり、先週の日曜日に味の素スタジアムでFC東京を4-0で破り、3連勝で再び首位に返り咲いた曺貴裁監督率いるチームの姿は、極めて印象的だった。

 現在の京都のプレーを見ることは非常に心地よいものであり、どのような状況においても選手たちは計算され、効率的に行動している。

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