「ようやくそのスタイルが形になってきた。今首位にいるのは必然だと思う」
彼らは自信を持ってプレーしており、適切な瞬間に正しい判断を下す。例えば、ボールを処理すべき時は即座に処理するなど、まったく無駄がない。そして、未知の領域を航海しているというような緊張感はまったく見られない。
むしろ、タイトル争いという不慣れな戦いにおいても彼らは輝いている。
「いい意味で、まったくプレッシャーは感じていません」と、チームが23年ぶりにアウェイで東京に勝利した試合後、キャプテンの福岡慎平は語った。
「曺さんが監督になって5年目で、ようやくそのスタイルが形になってきたと感じます。今首位にいるのは偶然ではないと思いますし、今までやってきたものがやっと形になって、今首位にいるのは必然だと思う。自分たちのスタイルを常に出し続けることが大事だと思うし、変にプレッシャーを感じず、優勝争いで来ていることを楽しんでいきたいなと思っています」
原大智も同様の意識を共有しており、東京戦がその日のJ1で唯一の試合だったにもかかわらず、それを特別扱いはしなかったという。
「勝ったら首位になることは知っていましたし、他のチームの結果も知っていた中で、何も考えずに目の前の勝つことに集中していた」と26歳の原は語った。
「考えて優勝できるなら考えますけど、どうなるかはわからないので、これまで通り、無意識に戦っていくだけです」
このような自然体な姿勢は京都のプレースタイルにも表れており、選手たちは監督のスタイルを完全に受け入れ、それを実行に移すことを楽しんでいるように見える。