【写真:編集部】
FC町田ゼルビア増山朝陽がホームデビュー戦で加入後初ゴール
FC町田ゼルビアは27日、天皇杯準々決勝で鹿島アントラーズと対戦し、3-0で完勝した。7月にV・ファーレン長崎から加入した増山朝陽が初先発の起用に応え、口火を切る先制点を奪った。中々出場機会が得られない中でも「ゲームに出たら結果を残す準備はずっとしていた」とホームデビュー戦を振り返り、今後への思いを新たにした。
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「日を増すごとにすごくチームの一員になれたのはあります。まず来てベンチがずっと長くて、チームの力に中々なれていなかったので、そういった面できょうスタメンで監督が思い切って使ってくれたところに本当に感謝してます。結果がついてきたので自分自身も自信になりましたし、周りの評価も多少上がると思うので、引き続き次にまた使ってもらったときに良い結果を出せるような準備を練習から毎日できたらいいなと思います」
増山は7月7日に町田への加入が発表されてから、ここまでの出番は天皇杯3回戦のカターレ富山戦の1試合のみだった。移籍後初の本拠地デビューで初ゴールを奪い、喜びもひとしおだった。
リーグ戦では5試合でベンチ入りするもここまで出場機会がなかった日々をこう振り返る。
「主力が抜けた補強ではなかったので、僕自身もACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)も含めて試合数も多い中でチャンスが来たときに出て活躍して、ポジションをとって、代表だったり、そういった上のステージに行けたらいいなと、挑戦っていう気持ちがすごく強い移籍だった。ベンチだから試合に出れないとか特に関係なくて、練習から周りの強度もすごく高いと感じましたし、その中でやれている充実感はすごくあった」
そうした中で迎えたゲームで増山は右のウイングバックとして、交代する80分まで上下動を繰り返し、攻守において存在感を放った。
黒田剛監督からは「ミーティングとかでもみんなの前で言ってて、『朝陽は本番に強いんだ』」といじられたというが、これはヴィッセル神戸時代でもチームメイトだった菊池流帆がそう言ったのが事のはじまりだった。
増山自身は「大舞台とかになればなるほど力を発揮するタイプだと思うので、結構持っているって自分の中で思っている。ホームデビューだったり、大事なときにこうやって点を取れたり、活躍できるのは持ってるなって思います」とまんざらでもなさそうだ。
そこには増山の中で日々を大切にしてきたという自負がある。
「練習でちゃんとしてきたからだと思う。引き続きどんな状況でもやり続けるのが僕の自分の中で決めてることなので、とりあえずベンチ外でも折れずにやるのはどのチームでも若いときでもずっとやってて、『朝陽は腐らずずっとやってるよね』っていうことを結構言われていた。キャリアを積むごとにその昔しっかりやってたことが今の自分の原動力になってると思いますし、活躍できてる部分だと思う」
今後は天皇杯に加えて、リーグ優勝をかけた終盤戦、そして来月初参戦するACLEと黒田監督の選手起用をさらに悩ませる存在が増えたことは間違いないだろう。
(取材・文:竹中愛美)
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