大ブーイング。後半の浦和レッズに何が起きたのか
得点の匂いがピッチ上に漂うと、42分にMFサミュエル・グスタフソンがスルーパスを前線に送ると、相手選手に当たるが、これを小森が拾い斜めにスルーパス。そして右サイドからPA手前に走り込んできたMF金子拓郎が左足でファインショットを決めた。
「相手のサイドの選手があまり戻っていなかったので、チャンスだなと思ってスプリントしました。(小森)飛絢がいいボールを出してくれて、決められたので良かったです」(金子)。
浦和の1点リードで後半に折り返すと、FC東京の松橋力蔵監督は選手交代と共にロングボールを増やすなど、ビルドアップとサイドバックのポジショニングを修正。浦和は、フリーなスペースを活かされ、サイド攻撃や中央への数的優位の場面を作られ後手に回る。
すると52分、MFマルコス・ギリェルメにゴール前まで運ばれると、最後はマルセロ・ヒアンに右足を一閃され同点弾を撃ち込まれた。ゴール前での人数は揃っていた、むしろ多かったのだが、悔やまれる一発を食らってしまった。
「失点後、チームはよりナーバスになり、落ち着いてプレーできなくなってしまった」と指揮官が口にしたとおり、ここから浦和が失速し劣勢を強いられる。すると65分に、M・ヒアンに右足で突き刺され、逆転弾を献上してしまう。
アディショナルタイムは10分。浦和は同点ゴールを目指しパワープレーを実行。
クロス攻撃で相手ゴール前にボールを何度も送るも、DFに弾き返された。45+10分にはPA右前でフリーキックのチャンスを得たが、マテウス・サヴィオの蹴ったボールはキム・スンギュにセーブされタイムアップの笛。スタンドからは大ブーイングが降り注いだ。
後半での失速が目立つが、疲労感から足が止まる場面や球離れが遅くなり後ろに下げる場面も増えている。その中で松尾が指摘するのはロングボールも活用し、裏のスぺースを攻略するための使い分け然り、選択肢を増やすことだった。