シェフィールド・ウェンズデイから完全移籍で加入した初瀬亮が、25日の明治安田J1リーグ第27節の横浜FC戦で“デビュー”した。アカデミー時代を過ごした古巣・ガンバ大阪へ帰還。2人の偉大なレジェンドの背中をイメージしながら、初瀬はガンバ大阪『第2章』をスタートさせる。(取材・文:高村美砂)
「4つくらいのオファーをいただいた中からガンバ大阪に決めました」
イングランド2部、シェフィールド・ウェンズデイへの完全移籍から約半年。初瀬亮が新天地に選んだのは、アカデミー時代の2010年から9年間にわたって在籍した古巣、ガンバ大阪だった。
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「正直、一番は海外で継続してプレーする道を探っていました。ただ8月に入った時点で、どこからも話がなければ、日本でプレーしようと自分の中で期限を決めていたんです。そうした状況でも最後の最後まで、一番熱心に声をかけ続けてくれたのがガンバでした。実際、僕が日本に戻ることを決めた直後に話した時も、すぐに条件を提示してくれたり、話し合いの場を設けてくれたり、誠意を持って接していただきました。だから4つくらいのオファーをいただいた中からガンバに決めました」
彼が大きく成長を遂げ『リーグ2連覇』にも貢献したヴィッセル神戸時代とは、サッカースタイルも違うとはいえ、ガンバアカデミー時代の自身の姿を重ね合わせ「フィットできると思う」と言い切った。
「ロングボールを多用するヴィッセルとは違って、スペースを攻略しながらパスを繋いでいくガンバのサッカーは、ある意味、アカデミー時代に慣れ親しんだ、好きなスタイル。本来の自分のプレースタイルにも合っていると考えても、周りとうまく連携を図れれば、自分が活きるシーンもきっと多い。
それに、結局、サッカーはペナルティボックス内でいかに怖いプレーをできるかが一番大事だと思うので。そこに差し込むボールには自信を持っているし、逆に合わせてくれる選手もガンバにはたくさんいるからこそ、より質の部分に拘っていきたい。これまでも自分が送り込むボール次第で結果は変わるというくらい、自分にプレッシャーを与えてやってきましたが、ガンバでもその意識でやりたいと思っています。
ガンバのサイドハーフにはウェルトンや諒也(山下)、アラーノ(ファン)ら、スピードのある選手も多いし、亮太郎(食野)や秋くん(倉田)といった技術のある選手もいるので。そのタイプに応じて、自分が長短のキックをうまく合わしていくことができればチームの攻撃バリエーションにも幅を出せるんじゃないかと思っています」
