「神戸の基準へ達するには…」
「もっと早く点を取れるチャンスがあったし、今日に関してもさらに取れるシーンもありました」
J1リーグ戦では途中出場で1試合、プレータイムは9分にとどまっているが、天皇杯ではヴァンフォーレ甲府との3回戦、東洋大学とのラウンド16に続いて先発。相模原戦でも開始6分に飯野のクロスにダイビングヘッドを見舞いながら、バウマンの美技の前に先制するチャンスを逃していた。
後半にもセットプレーから生まれた決定機を逃した小松は、中2日の30日に迎える横浜F・マリノスとのJ1リーグ第28節をにらみ、ベンチスタートだったMF扇原貴宏、FW宮代大聖、キャプテンのDF山川哲史の主力が後半だけでなく延長戦までプレーした試合展開を悔やんだ。
「本当に苦しい展開になりましたし、90分間で試合を決定づけたかった状況で1点止まりだった悔しさもあります。神戸の基準へ達するにはまだまだ、もっともっとやらなきゃいけないと思っています」
小松自身は延長戦の開始とともに、FWジェアン・パトリッキとの交代でベンチへ下がっている。大迫勇也や武藤嘉紀、酒井高徳、井手口陽介らをベンチ外とした一戦を、PK戦で1番手の選手を阻止したベテランGK新井章太の活躍もあって制した試合後に、吉田孝行監督は小松へ期待と注文の両方を寄せている。