「とんでもない能力を秘めた選手」指揮官が同点弾のストライカーを激賞
しかし17分、ルーズボールを甲府が拾うと田中に千葉守備網の中央を割られ、ラストパスを受けたFW内藤大和が右足でフィニッシュし先制点を許す。指揮官は「自分たちの中盤のラインと最終ラインの間に相当の数のボールを入れられ、ターンされて仕掛けられるという回数が多かった」と言う。
またビルドアップを引っかけられセカンドボール争いでも後手を踏み「自分たちのボールが相手のプレスにハマってしまったことでちょっとバタついてしまったかなと。それが前半の流れを持ってこられなかった理由かなと思います」と語った。
その中で[4-4-2]の2トップに起用されたカルリーニョス・ジュニオが同点弾を決める。25分、敵陣深くでMF椿直起が仕掛け、一度は相手に奪われながらも奪い返しゴールライン際で粘りながら背番号29にボールを渡すと、左足でねじ込んだ。
今シーズン、千葉に加入すると21試合に出場し、これでチームトップタイとなる7得点目を記録。小林監督も「とんでもない能力を秘めた選手」と称えている。
カルリーニョス・ジュニオは「あのゴールに関しては(椿)バッキーの頑張りから生まれたゴールです。バッキーが諦めずに深くえぐって自分につないでくれたおかげで、何とかポジションを取って自分のところにボールが流れてきた。彼の頑張りが集約されたゴールです」とサイドアタッカーを評した。
一方、椿は「(相手に)引っ張られていたのですが倒れるのを何とかこらえました。カルにボールを渡した方が得点の匂いが高かったので頑張りました」と口にする。両者の好関係が良くわかる掛け合いだ。