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Jリーグ 3か月前

「全然、下の方でしたけど」柏レイソル、瀬川祐輔が川崎で付けた自信。「あれは確実に上手くなる」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

 明治安田J1リーグ第28節、柏レイソルはアビスパ福岡に2-1で勝利し、暫定2位へ浮上した。6月に4年ぶりの柏復帰を果たした瀬川祐輔は、優勝を目指すチームに勢いをもたらし、この試合で移籍後3得点目を記録。31歳のベテランアタッカーが短期間で鮮烈なインパクトを残す秘訣は、2年半在籍した川崎フロンターレでの経験にある。(取材・文:元川悦子)

優勝争いに踏みとどまるため、勝利が必須の柏レイソル

柏レイソル 瀬川祐輔
【写真:Getty Images】

 前代未聞の大混戦が続く2025年明治安田J1リーグ優勝争い。8月30日のゲームで京都サンガF.C.とヴィッセル神戸が勝利してポイントを伸ばす中、彼らを追走する柏レイソルも勝ち点3を奪って上位に君臨し続けなければならなかった。

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 彼らは8月22日の前節・浦和レッズ戦で4−2という劇的な逆転勝利を収めた。勢いに乗っているのは間違いない。ただ、31日にホームに迎えたアビスパ福岡は浦和とは違ったタイプの相手。順位こそ11位ではあるが、直近のリーグ戦では9試合無敗で、手堅いサッカーをしてくるのは間違いない。柏としてもスキのない試合運びを見せる必要があった。

 リカルド・ロドリゲス監督は9月のサッカー日本代表・アメリカ遠征に選出された細谷真大を9試合ぶりに1トップでスタメン起用。2列目には小泉佳穂と6月に4年ぶりに柏に復帰した瀬川祐輔を並べた。

 瀬川が柏に戻ってきてからリーグ戦で先発するのは8月17日のファジアーノ岡山戦以来、2試合ぶり。この時は渡井理己とシャドウを形成したが、今回は攻撃の軸を担う小泉とのコンビ。「中間ポジションを取りながらゴールに向かえる点取り屋」という彼のストロングを出しやすい環境にあった。

 序盤の柏は久保藤次郎が陣取る右サイドからの攻めが多く、左シャドウの瀬川は神出鬼没な動きを見せるものの、思ったほどボールを触ることができなかった。

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