サッカー日本代表の久保建英が所属するレアル・ソシエダ(スペイン)は、決して潤沢とは言えない財政状況において、限られた資金を最大限に活用しながら、選手育成と戦術的な工夫で安定した成績を維持してきた。今回は、そんなソシエダの最新推定年俸ランキングを紹介する。[4/5ページ]
※最新推定年俸は『Capology』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠。データは9月1日時点。
7位:セルヒオ・ゴメス(スペイン)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年9月4日
推定年俸:230万ユーロ(約3.9億円)
24/25リーグ戦成績:37試合2得点5アシスト
推定年俸ランキングで7位となったのは、U-23スペイン代表としてパリ五輪(パリオリンピック)制覇も経験しているセルヒオ・ゴメスだ。
バルセロナのカンテラ(下部組織)で育ったセルヒオ・ゴメスは、ドルトムント、SDウエスカ、アンデルレヒトで経験を積んだのち、2022年夏にマンチェスター・シティへ加入。
若くして欧州各国を渡り歩いた24歳のアタッカーは、昨季1000万ユーロ(約17億円)の移籍金でレアル・ソシエダに加わった。
持ち味はサイドを切り裂く推進力と、局面を変える精度の高い左足のクロス。サイドバックとウイングの両方をこなすユーティリティ性を備え、チームの攻撃に厚みをもたらす選手だ。
加入初年度となった昨季は安定して出場機会を得たものの、万能さがかえってインパクトを弱め、決定的な存在感を示すには至らなかった。チーム内でも上位の年俸を受け取る選手としては、物足りないシーズンだったと言えるだろう。
セルヒオ・フランシスコ新監督の下で迎える今季は、真価を証明するための重要なシーズンとなる。昨季のようなパフォーマンスを続ければ放出候補に挙げられてしまう可能性も否めない。
不完全燃焼のシーズンを過ごしたセルヒオ・ゴメスだが、まだ25歳と伸びしろは十分。年俸に見合うパフォーマンスを発揮し、チームに不可欠な存在へと飛躍できるだろうか。