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J1 3か月前

明らかな異変。FC町田ゼルビアの守備崩壊はなぜ起きた?「頭を抱えなければならない事態」「対応が僕自身足りなかった」【コラム】

シリーズ:コラム text by 大島和人 photo by Getty Images

「常勝軍団」を目指すなら…

 とはいえ町田は川崎戦で、9月以降に向けてかなり難しい「宿題」を突きつけられた。町田は9月16日にAFCチャンピオンズリーグエリート初戦のFCソウル戦を戦う。アジアの強豪はJリーグ以上に前線に「強烈な個」を置いて、1対1の優位性を突いてくるスタイルが多い。町田DFはエリソンと同等以上のアタッカーと対峙することになる。

 川崎戦は町田が天皇杯から中3日、相手は中7日の戦いだった。国際大会に参加するようになれば、「イコールコンディションではない戦い」が増えるし、そこに国境を超えた移動も入ってくる。

 少なくとも6月から8月の13試合(川崎戦も含めると14試合)を見れば、今季の町田はかなり高いレベルの、内容が伴ったフットボールをしている。このままJリーグ、天皇杯といったタイトルを獲得しても私は驚かない。

 一方で町田がJリーグを制するなら、「常勝軍団」を目指すなら、川崎戦のような状況を乗り切れるチームとなる必要がある。

 それが容易でないことは大前提だが、今季の町田は「追いこまれた状況のごまかし方」が意外に拙い。川崎戦もエリソンをファウルで止めれば済む場面で、ファウルができなかった。

 難局を乗り切る逞しさ、経験値が身について初めてJ1制覇の資格が手に入る。近年ならばヴィッセル神戸、川崎も乗り越えたハードルだ。コンディションが悪くても、主力が不在でも、せめて勝ち点1はもぎ取る展開に持ち込むーー。それが川崎戦から見えた町田の課題だ。

(取材・文:大島和人)

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【了】

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