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Jリーグ 3か月前

「そこは見落とさないように」関根貴大が浦和レッズに与えた自信と勇気。「みんなが少ないチャンスの中で…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

 2025JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第1戦が行われ、浦和レッズは終了間際に失点を喫し川崎フロンターレと1-1で引き分けた。関根貴大は正確なロングボールで中島翔哉の先制点をアシスト。大幅にメンバーを入れ替えて試合に臨んだチームに勇気を与えた。運命の第2戦に向け、「勝つだけだと思います」と突破への意欲を示している。(取材・文:石田達也)

ドロー決着に終わった第1戦

関根貴大
【写真:Getty Images】


 浦和レッズが埼玉スタジアム2〇〇2に川崎フロンターレを迎えて行われた、2025JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第1戦は1-1のドロー決着となった。

 ともに中2日での試合。直近の試合から浦和は9名、川崎は5名を入れ替えるターンオーバーを敢行し、向かい合った。

 川崎は序盤からFWマルシーニョの突破力を狙いロングボールを使うがDF関根貴大が体を張って跳ね返していく。スピード自慢のアタッカーを抑えるため関根は「前を向かせないようにタイトに行きたかったですし、下がって守備をすると相手の得意なプレーを出させてしまうと思ったので、ボールを背中で受けた場合は、ガツガツ行こうと思っていました」と振り返った。

 浦和のボール保持が安定し、MF中島翔哉やMF原口元気、MF大久保智明ら前線の選手が相手のバックラインを下げる動きを何度も繰り返すと、川崎のMF橘田健人とMF河原創のボランチコンビの帰陣も目立ち前線と中盤が空く。

 パス&レシーブの意識も高くダイアゴナルのランニングが守備陣を困惑させていくと、全体をコンパクトに保てず相手を困らせるプレーに注力した浦和にとってはしてやったりと狙い通りに進んだ。

 その中で先制したのは浦和だった。

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