「初先発や久々の試合というのは言い訳にならない」
大久保は言う。「素晴らしかったです。あの1点で、みんながすごく自信を持てたし、『僕らもやれるんだ』というところを一つ見せられた。その意味で、(関根)キャプテンと翔哉くんが見せてくれたと思います」。
そして35分にはDFダニーロ・ボザのパスを受けた中島がスルーパスを送りFWチアゴ・サンタナがペナルティーエリア(PA)内で右足でシュートを放つも山口に阻まれてしまうが、足元のショートパスだけではなく裏抜けの意識が強く、浦和が押し込む展開で前半を1-0で折り返した。
関根は「ゲームコントロールができたという意味では良かったと思いますし、その上でゴールも決められたので、前半は悪くなかったと思います」とコメント。
そして「初先発や久々の試合というのは言い訳にならないと思っていましたし、みんなが少ないチャンスの中で、モチベーション高く入っていたと思います。球際の部分や、冷静にプレーするところの緩急(めりはり)が、すごくできていた」と冷静さとバランスが上手く取れていたことを語った。
後半も浦和がペースを掴み、追加点を狙いに行くと、57分には中島がミドルシュートを打つも山口がファインセーブ。61分には原口からのパスを受けた関根がPA手前まで持ち込み左足を振るが枠を捉えきれない。
先発メンバーも蒸し暑さの影響で強度が保てず疲労感が目立ち、膝に手をあてる選手が増える。相当量のスプリントやランニングを見せていた関根は足を攣り、72分にピッチを後にする。「もう少し出ていれば違ったものが出せたかもしれませんし、悔しさは残ります」と胸の内を吐露した。