フットボールチャンネル

Jリーグ 3か月前

「そこは見落とさないように」関根貴大が浦和レッズに与えた自信と勇気。「みんなが少ないチャンスの中で…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「最後に、それが少しできなかったのは残念」

 そして、お互いが交代のカードを切り活性化を図るもオープンな戦いとなり1点が遠い。このまま試合が終わるように見えたが90+5分、DF佐々木旭のクロスをFWラザル・ロマニッチが楔となりMF伊藤達哉に流すと右足を振り抜かれ被弾。最後の最後にドローに持ち込まれてしまった。

 ベンチで試合終了のホイッスルを聞いた関根は「後半の最後の方は押し込まれる時間帯が増えて、相手にPAでチャンスを作られてしまった。ボールを持ちながらどうコントロールするかがすごく大事だと、今日のゲームを通して感じました。最後に、それが少しできなかったのは残念でした」と悔しさを滲ませながら課題を述べた。

 中3日で迎える運命の第2戦。ベンチワークを含めた総力戦で挑み、なりふり構わず勝利に徹したプレーと大一番でのチャンスを逃さないことが肝要となるだろう。

 関根は「次、勝てばいいという状況なので明確だと思います。アウェイゴールもないですし、勝つだけだと思います」と、この試合に懸ける思いを口にした。

 敵地で浦和が意地を見せるのか、そして関根が再び本領を発揮するのか。そのパフォーマンスに注目が集まる。

(取材・文:石田達也)

【関連記事】
「またダラダラして…」浦和レッズにのしかかる問題。それでも安居海渡は「正直、まだ優勝が狙える」と言う【コラム】
「正直、自信があるんで」石原広教は今、目の色を変えて…。浦和レッズはクラブW杯を終えて「変化はある」【コラム】
「ここから優勝するためには…」松本泰志が語るタイトル獲得に必要なこと。浦和レッズは残りのシーズンをどう戦う?【コラム】


【了】

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!