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Jリーグ 3か月前

原康介は「今、新しいステップの壁に当たっています」。北海道コンサドーレ札幌での1年半「常に自問自答しながら」【コラム】

シリーズ:コラム text by 黒川広人 photo by Getty Images

メンタルに課題。柴田慎吾監督からかけられた言葉「ああいうミスが…」

「自分のミスで失点もしましたし、その後のメンタルの持っていき方にも課題があったと思います。ミスを取り返そうと思うあまり、よくない方に引きずってしまいました。柴田さんにも『ああいうミスがあったとしても、それも含めてもっと果敢にプレーしてほしい』と言葉をかけてもらいました。そういう意味では自分の課題が全部出たというか、今後、こうしなきゃいけないというのが出たので、今後に活かしていかないといけない試合になったと思います」

 現在の課題と真摯に向き合い続けた先に明るい未来は創られると原自身が語るように、原は客観的に自身を見つめ、愚直に改善の努力ができる選手だ。関係者も「康介は今の課題と向き合いながら、取り組める選手だし、それをまさに今しっかりと行っている」と口を揃える。

 ライバルとなる両サイドは、パク・ミンギュや近藤友喜が負傷から復帰し、白井陽斗、田中宏武らを含めた争いは熾烈な状況だ。それでも原のトレーニングの様子を見ていると、必ずどこかで出番が来ると確信めいた思いを抱かせてくれるのも、そんな姿ゆえだろう。来たる時に備え、原は冷静に牙を研ぎ続けている。

 プロ入りなど考えてもいなかった去年の開幕前の沖縄キャンプにテスト生として帯同してから1年半。そのままプロ入りを果たした彼の成長物語はシンデレラストーリーとも言われるが、当人はここまでの歩みに満足した様子は微塵もない。ここからまだまだ駆け上がる算段だ。

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