サッカー日本代表は目下、米国遠征に赴いている。FIFAワールドカップ北中米大会(W杯)開催まで1年をきった今、ホスト国のアメリカ代表とメキシコ代表と対戦できる貴重な機会だ。本稿では、現地時間6日(日本時間7日11:00 K.O.)に行われるメキシコ戦に臨む日本代表のスタメンを予想する。[2/6ページ]
CB:板倉滉
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【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日(28歳)
所属クラブ:アヤックス(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:2試合1得点
日本代表通算成績:37試合2得点
今季から板倉滉はオランダの名門・アヤックスに活躍の場を移し、チェルシーに移籍したヨレル・ハトがつけていた背番号「4」を身にまとった。リーグ第4節・フォレンダム戦ではゴールをあげ、早速結果を出している。
しかし、同試合における板倉の凄みは得点だけではない。攻守両面で大いに躍動した。
データサイト『FotMob』によれば、パス成功率は93%、DFラインから果敢にゲームメイクに参加した。ロングフィードでも鋭さを見せ、62分に退くまで持ち味を発揮し続けた。
とりわけ守備時においてはボールを弾き返し続け、何度もクリアに成功。空中戦にも5回中4回競り勝ち、平均身長が高いオランダでも渡り合えることを証明した。途中交代でありながら、守備アクション「10」はチーム内トップの数字である。
今回の遠征では、町田浩樹、伊藤洋輝、冨安健洋、高井幸大といった3バックの主力が負傷により軒並み不在。そんな中、DFリーダー役を引き受けられる板倉の存在はひと際大きく輝くだろう。
CB:渡辺剛

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年2月5日(28歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:3試合0得点
日本代表通算成績:4試合0得点
ベルギーのヘントで主力として極めて重要な役割を担った渡辺剛は、今季からオランダの強豪・フェイエノールトに加入。新天地でもリーグ開幕3試合でフル出場を続けている。
日本代表では今年6月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)第9節・オーストラリア代表戦での活躍が記憶に新しく、主に守備面で安定感を見せた。
先の試合ではビルドアップに課題が見られたが、ベルギーでは精度の高い組み立てを見せており、オランダでも間違いなく通用している。
8月2日(現地時間)に行われたヴォルフスブルクとのプレシーズンマッチでは上田綺世の得点を鋭いスルーパスでアシストしており、ゴールへ直接関与する場面も作った。
本来の実力を示せれば、オーストラリア戦で残した課題へも難なくクリアできるだろう。
CB:瀬古歩夢

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年6月7日(25歳)
所属クラブ:ル・アーヴル(フランス)
2025/26リーグ戦成績:3試合0得点
日本代表通算成績:7試合0得点
実力者が揃う日本代表の3バックにおいて、瀬古歩夢はここまでレギュラー争いに名乗りをあげるようなクオリティを示せていない。
今年6月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)第9節・オーストラリア代表戦では、試合終了間際に相手選手のマークを外してしまい、失点の一因に。負傷によりピッチを退いた町田浩樹が高い対応力を示していただけに、明暗がはっきり分かれてしまった。
この試合に限らず、これまでの代表戦でも相手との1対1に課題が見え、そろそろ挽回が期待される。
今回の北米遠征は町田を含め伊藤洋輝、冨安健洋、高井幸大らレギュラー格が不在のため、このチャンスをものにしたいところだ。
相手はオーストラリアよりもFIFAランキングが高いメキシコ代表。攻撃陣にはラウール・ヒメネスなど曲者も多く、親善試合とはいえアジア最終予選よりもピンチの場面が増える可能性がある。
瀬古にとっては正念場と言える一戦になるかもしれない。