サッカー日本代表は目下、米国遠征に赴いている。FIFAワールドカップ北中米大会(W杯)開催まで1年をきった今、ホスト国のアメリカ代表とメキシコ代表と対戦できる貴重な機会だ。本稿では、現地時間6日(日本時間7日11:00 K.O.)に行われるメキシコ戦に臨む日本代表のスタメンを予想する。[5/6ページ]
ST:久保建英
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【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日(24歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
2025/26リーグ戦成績:3試合1得点
日本代表通算成績:44試合7得点
久保建英は今季もレアル・ソシエダの攻撃の核として君臨しそうだ。
現地時間8月16日に行われたリーグ開幕節・バレンシア戦でゴールを記録すると、翌週のエスパニョール戦でもチームをけん引した。
データサイト『FotMob』によれば、この試合の久保はチャンスメイク数「4」を記録。両チームトップの機会創出を行い、際立った存在感を放っていた。
チームは0-2のビハインドから最終的に追いつく形となったが、同点弾は久保の縦パスが起点だ。
今回のメキシコ代表戦では鎌田大地と2シャドーを組むと見られ、右ウイングバックの堂安律らと連係しながら相手の守備陣に攻め込むと見られる。
鎌田との相性の良さは今年6月のインドネシア代表戦で、堂安とのコンビは昨年9月の中国代表戦で特に際立っており、両者との関係値の高さはすでに立証済みだ。
メキシコはこれまでの相手とは一線を画すレベルの高さを有しているが、彼らがリーグで渡り合っているチームもワールドクラスだ。強度の高さについてはそれほど心配ないだろう。
2021年の東京五輪(オリンピック)では3位決定戦でメキシコに敗れたが、久保と堂安にとっては雪辱を果たすチャンスだ。
ST:鎌田大地

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月5日(29歳)
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
2025リーグ戦成績:1試合0得点
日本代表通算成績:42試合11得点
今季は負傷により出遅れたが、鎌田大地のクオリティは健在だ。
リーグ第3節のアストン・ヴィラ戦で復帰すると、鮮やかなボールタッチから抜け出してPKを獲得。その後もボール奪取からマルク・グエイのスーパーゴールに繋げるなど、85分にピッチを退くまで相手チームの脅威であり続けた。
ギリギリで今回の米国遠征に間に合った形になったが、現地での練習を見る限り問題はなさそうだ。メキシコ代表との試合では久保建英と共に2シャドーの位置で起用されるだろう。
相手チームの中盤には昨季までウェストハム・ユナイテッドでプレーしていたエドソン・アルバレスがいることもあり、スマートなアンカーの守備を攻略する上でも鎌田の存在は重要だ。
2024/25シーズンのリーグ戦では2回対戦しており、第22節にはお互いに先発起用されている。第22節はクリスタル・パレスが2-0で勝利したが、今回はどうか。
鎌田と久保による驚異的な連係はFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)第10節・インドネシア代表戦で示されたが、FIFAランキング13位の守備陣にどこまで通用するだろうか。
CF:上田綺世

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日(27歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:3試合4得点
日本代表通算成績:31試合14得点
長いトンネルを抜けた。フェイエノールトに加入して3シーズン目の上田綺世が、ついに覚醒の時を迎えようとしている。
得点を奪えず苦しんでいた2024年2月、元オランダ代表FWFWヴィム・キーフト氏は上田に対して「彼はペナルティエリア内でしかプレーしていない」と述べ、「(当時の指揮官である)アルネ・スロットは非常に攻撃的なサッカーをするが、カウンターしかできないストライカーは役に立たない」と批判していた。
そこから1年半の時を経て、リーグ開幕3試合で4得点をあげるストライカーへと進化。日本代表では得点を量産していたが、オランダでは大いに苦しんでいた。
まだまだ今シーズンは始まったばかりだが、上々のすべりだしを見せたことは称賛されるべきだろう。
最高の状態で今回の米国遠征に合流した上田は、CFのファーストチョイスとしてメキシコ代表戦で起用されるはずだ。
現地時間5日に全体トレーニングを行ったあと、同選手は「プレースタイルが変わり、求められることも増えた。ワントップとしてどういう風に順応していくかっていうところをずっとトライしてきて、ようやく自信持ってプレーできるようになってきたし、ハマってきたんじゃないかなと思います」と述べ、クラブでの成果を冷静に分析した。