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コラム 3か月前

鈴木唯人はサッカー日本代表で「何かを起こす」。勝負のアメリカ遠征、「今は非常に充実」しているからこそ結果を【現地コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by 加藤健一

森保一監督がパリ世代を大量招集した意図

 そんな前向きな機運もプラスに捉え、彼は南野、鎌田、久保というシャドウのメンバーと意思疎通を密にし、得点機につなげていくべきだ。

 シャドウは彼ら3人だけでなく、堂安や三笘、前田大然らも陣取る可能性があるため、本当に誰とコンビを組むか分からないが、それでも勝利に直結する仕事をするしかない。より積極的に前へ前へというアグレッシブさを示していくことが、代表定着、W杯出場への近道なのである。

 20代前半の若手の底上げというのは、森保監督も強く求めている部分。今回、鈴木彩艶と久保を含めてパリ世代を8人も大量招集したのも、既存戦力に刺激を与え、チーム内競争を活性化させ、選手層を厚くするために他ならない。

 どういう環境でも物怖じせず、自分らしさを出す。鈴木はそれができる選手の筆頭と言っていい。

 仮にメキシコ代表戦で短時間でもプレー機会が与えられたら、30歳前後に差し掛かった鎌田からポジションを奪うくらいの野心を持って、ピッチに立つべきだ。

 背番号13をつけるファンタジスタが、W杯常連国のメキシコ代表をきりきり舞いさせる姿を多くの人々が待ちわびている。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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