サッカー日本代表は現地時間6日、国際親善試合でメキシコ代表と対戦し、スコアレスドローで試合を終えた。最初の30分に素晴らしいパフォーマンスを発揮した日本だったが、それ以降は課題も見えた。強豪国と今後も渡り歩くにはどうすべきか、今回の90分で見えた収穫と懸念を探る。(文:西部謙司)
素晴らしい30分間とその後のギャップ
メキシコ代表は強豪国を破る実力を秘めたFIFAワールドカップ(W杯)常連国。優勝候補ではないが中堅の中でも上位と位置付けられる実績を残してきた。
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その相手に対して、日本代表はアジア最終予選(3次予選)と同じく堂安律、三笘薫をウイングバックに起用する攻撃的なスタイルをぶつけ、30分間は圧倒していた。
負傷者が続出していたとはいえ、このレベルの相手に対してはこの戦い方で良いという方針なのだろう。
メキシコのCB2人とアンカーの3人に対して、上田綺世、久保建英、南野拓実の3人が高い位置から抑え込み、堂安と三笘のウイングバックも連動して高い位置でプレスをかけた。
相手GKのキックが不安定だったこともあり、ハイプレスで次々にボールを奪取した日本のペースとなっている。ビルドアップのミスから2度ピンチがあったが、30分まではほぼ一方的な流れだった。
上田は傑出したポストワークをみせ、久保もヨハン・バスケスに密着マークされるまでは無双状態だった。南野は決定機を逃しはしたが、「そこ」へ入る得点感覚を示した。
しかし、30分以降はメキシコが挽回している。53分に久保のクロスボールを南野がボレーで叩くが枠外。これが一番の決定機だった。
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