ウイングバックの交換だけでは強度は戻らない
右の伊東は深い位置から発進して右サイドの攻め手となっていた。左の前田も持ち前のスピードとスタミナで同じ役割が期待されたわけだが、守備で裏をつかれる場面があり、攻撃面でも走力を活かし切れていなかった。
アジア予選のサウジアラビア代表戦(アウェイ)では左ウイングバックとして存在感を示していたが、今回は三笘の「次」として不安の残るプレーぶりだった。
三笘、堂安は所属クラブより過酷な運動量を求められている。ウイングバックとしての優秀さは実証したが、彼ら本来の攻撃力は発揮できていない。さらに後退局面が増えれば消耗するのでバックアッパーは必須になる。
気をつけなければいけないのは、ウイングバックの交換だけでは30分までの強度は復元できないということ。違う戦い方になり、そのためのベストな人選を探る必要がありそうだ。