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コラム 3か月前

30分が限度のハイプレス。サッカー日本代表、WBの交換は強度復活にはならない。メキシコ戦で見えたこと【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

ウイングバックの交換だけでは強度は戻らない

 右の伊東は深い位置から発進して右サイドの攻め手となっていた。左の前田も持ち前のスピードとスタミナで同じ役割が期待されたわけだが、守備で裏をつかれる場面があり、攻撃面でも走力を活かし切れていなかった。

 アジア予選のサウジアラビア代表戦(アウェイ)では左ウイングバックとして存在感を示していたが、今回は三笘の「次」として不安の残るプレーぶりだった。

 三笘、堂安は所属クラブより過酷な運動量を求められている。ウイングバックとしての優秀さは実証したが、彼ら本来の攻撃力は発揮できていない。さらに後退局面が増えれば消耗するのでバックアッパーは必須になる。

 気をつけなければいけないのは、ウイングバックの交換だけでは30分までの強度は復元できないということ。違う戦い方になり、そのためのベストな人選を探る必要がありそうだ。

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