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コラム 3か月前

静まり返るスタジアム。スペイン代表が強すぎる?ボールを握らず息の根を止める新たな強み【東大分析官の視点】

シリーズ:東大分析官の視点 text by 阪田天祐 photo by Getty Images

まさに順風満帆。したたかさを身につける欧州王者

 このように、後半の3得点は全てロングカウンターの形だったのだ。それも、特別なスピードスターがいて、その選手の個の能力に依存するようなものではない。

 ボールを運ぶ。他の選手が前の選択肢を作る。状況によっては斜めに走り込み、またそこで空くスペースに遅れて走り込む。ボールホルダーは相手の目線を引き付けつつ、フリーの味方にリリース。

 引き取った選手は、キーパーの状況を確認して冷静にフィニッシュ。まさに、カウンターのお手本のような形からの3得点だった。

 前半はボールを持って試合を作り、後半はある程度相手に持たせることを許容した上で、カウンターで息の根を止めて見せた今日の試合。したたかさを身につけつつあるスペイン代表は、まさに順風満帆である。ワールドカップ本大会に向け、目が離せない。

(文:阪田天祐)

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【了】

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