「ボールを受けに行くのが怖かった? そういう時間帯も…」
そんな流れの中から日本は右サイドを攻略され、31分にセンデハスに1点目を奪われてしまう。そこから前半終了までは一方的にボールを回され、奪いどころを見出せない。
「ボールを受けに行くのが怖かった?そういう時間帯もあったと思います」と佐野も伏し目がちに話したが、まさにこのあたりがそんな状況だった。
36分に伊東がGKとの1対1を外したのも災いし、日本は停滞感を打開できないまま、0−1のまま折り返すことになったのだ。
迎えた後半。森保一監督は長友を下げ、瀬古歩夢を起用。彼を左サイドバックに配置し、3バックから4バックへと変更して流れを変えようと試みた。しかし、日本のボランチ陣がボールを握って組み立てる場面は依然として少ないままだった。
そこで指揮官は62分、鎌田大地、南野拓実、三笘薫の3名を同時に投入。佐野が基本的に中盤の底に位置し、鎌田と南野が前目に並ぶような流動的な中盤の形にスイッチすることで、一気に巻き返しを図ろうとしたのだ。