世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)は、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。移籍金は一般的に言えば巨額と言えるのだが、選手たちのネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」という疑問が残るのも事実だ。今回は、マンチェスター・Uの歴代売却額ランキングを紹介する。[5/5ページ]
※データは『Transfermarkt』を参照。
1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1985年2月5日
移籍先:レアル・マドリード(スペイン)
移籍金:9400万ユーロ(約159.8億円)
マンチェスター・ユナイテッドの歴代売却額ランキングで堂々の1位に輝いたのは、フットボール界屈指の大スターであるクリスティアーノ・ロナウドだ。
40歳となった今も第一線で活躍を続けている“生ける伝説”は、2009年7月に9400万ユーロ(約159.8億円)もの移籍金でレアル・マドリードに移籍。
18歳でポルトガルからやって来た青年は、巨額の資金をクラブに残して新天地に旅立っていった。
2003年8月、C・ロナウドはマンUに加入。スポルティングCPとの親善試合でC・ロナウドのプレーに惚れ込んだ当時のサー・アレックス・ファーガソン監督が獲得を希望し、実現した。
さらに、当時マンUの絶対的な主力だったロイ・キーンやルート・ファン・ニステルローイらも獲得に同調していたという。
加入1年目ながらデビッド・ベッカムの退団で空いた伝統の背番号「7」を与えられたことからも、いかに18歳の若武者が高い期待を受けていたかが分かる。
マンU加入後のC・ロナウドの活躍は、もはや説明不要だろう。
プレミアリーグやFAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、FIFAクラブワールドカップといった主要タイトルを総なめにして、名実ともに世界最高の選手となった。
C・ロナウドがスポルティングCPからマンUに移籍した際の移籍金は1900万ユーロ(約32.3億円)だったが、マドリー加入時には移籍金が7500万ユーロ(約127.5億円)も高騰。
勝利を保証してくれる存在の退団は大きな痛手ではあったが、クラブとしては戦力再建をはかるのに余りあるほどの利益を享受できた。
マンUにとって、C・ロナウドはクラブ史に残るビッグディールだったと言える。
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