世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)は、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。大概の移籍金は一般的に言えば大金と言える金額なのだが、ネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」と疑問が残る選手がいるのも事実だ。今回は、マンチェスター・Uの歴代売却額ランキングを紹介する。[5/5ページ]
※データは『Transfermarkt』を参照。
6位:ヘンリク・ムヒタリアン(元アルメニア代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1989年1月21日
移籍先:アーセナル(イングランド)
移籍金:3400万ユーロ(約57.8億円)
マンチェスター・ユナイテッドが戦略的な売却に失敗した選手の1人がヘンリク・ムヒタリアンかもしれない。
歴代売却額ランキングで6位になっている“魔法使い”は、2016年7月に移籍金4200万ユーロ(約71.4億円)でボルシア・ドルトムントから加入した。
だが、2018年1月にアーセナルへ旅立った時には移籍金が3400万ユーロ(約57.8億円)に目減りしている。
シャフタール・ドネツク、そしてドルトムントで印象的なプレーを披露したムヒタリアンは、2016年7月にマンUへ移籍。プレミアリーグでプレーする初めてのアルメニア人選手となった。
加入1年目にはUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝でゴールを決め、チームの優勝に貢献するなど大いに活躍している。
だが、2年目の17/18シーズンは序盤戦こそ先発メンバーとして出場していたものの、2017年も終わりに近づくとリーグ戦5試合連続ベンチ外に。
年明け後の2018年1月にはアレクシス・サンチェスとのトレードでアーセナルに移籍した。
17/18シーズンもリーグ戦15試合で1得点5アシストをマークするなど、ムヒタリアンは決して結果を残せていないわけではなかった。
ただ、起用方法やベンチ外が続いたところからジョゼ・モウリーニョ監督の信頼を十分に得ていなかったのは明白であり、他クラブから見ればムヒタリアンは「獲得の狙い目」だった。
マンUの“出口戦略”がもう少し上手くいっていれば、ムヒタリアンの移籍金が加入時から800万ユーロ(約13.6億円)も下振れすることはなかったかもしれない。
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