日本代表が露呈した弱点
一方、アメリカ合衆国代表戦はハイプレスそのものが外されて機能しない場面が何度もあり、逆に相手のプレスに対してのビルドアップでミスを何度もしてしまっていた。
これでは流れを持っていかれるのは当たり前で、30分に先制点を許すとペースを握られている。後半から4バックに変更、さらに選手交代もしたが今度は相手のローブロックを崩し切れず。
選手を入れ替えたことでプレーの水準を保てなかった。
どちらもフォーメーションは3-4-2-1。戦術的にも前線からプレッシングを行い、相手のプレスに対しては右サイドを回避地点に設定しつつ、できるかぎりパスをつないで前進していこうという点も同じ。
序盤はミラーゲームらしい潰し合いに終始していた。しかし、30分にアレックス・センデハスにボレーで先制された前後から、アメリカが攻守に優勢になっていた。
主な問題は2つ。まず、シャドーのポジションから下りてビルドアップに加わるクリスチャン・プリシッチを抑えられなかった。日本のハイプレスは1対1で捕まえていくので、下りていくプリシッチには基本的にセンターバックがマークする。
ところが、プリシッチにマークをはがされてしまうので、そこから前進されてハイプレスをひっくり返されてしまった。マンツーマンのハイプレスは1対1で負けると一気に崩されやすく、その弱点を露呈したわけだ。