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コラム 3か月前

サッカー日本代表の深刻な左サイド不足。結局、左WBとして機能するのは三笘薫だけ…。ベストメンバーが揃えば【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

システムを変えた後半。左サイドの人材不足が浮き彫りに

 もう1つは相手のハイプレスに対してビルドアップでミスを連発したこと。45分には右サイドの望月ヘンリー海輝へのロングパスでプレスを回避し、望月がヘディングでつないで佐野海舟のシュートまで持っていった。しかし、こうした攻め込みは続かず、プレスを外して前進できないために流れを変えられないままになってしまった。

 後半から長友佑都を瀬古歩夢に交代。これに伴ってフォーメーションも4-2-3-1に変化させた。

 前半は左ウイングバック(WB)だった前田大然が1つポジションを上げる。前田は持ち前の走力で相手との距離を一気に縮めるプレスが持ち味でもあり、WBよりプレーしやすそうだった。結局、左WBとして機能するのは三笘薫だけ。今回未招集の中村敬斗、伊藤洋輝など候補はいるものの、今回は左の人材不足について回答を得られなかった。

 後半から左サイドバック(SB)でプレーした瀬古も本来のポジションではなく、右利きということもあって攻撃面で厳しそう。4バックの左SBはWB以上に人選が難しい。

 61分、南野拓実、鎌田大地、三笘を投入。鎌田の落ち着いたパスワークと三笘の圧力で攻撃は活性化へ向かったが、64分にフォラリン・バログンに決められて0-2。懸念されたDF陣の脆さが出てしまう。

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